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ハワイの民話 《パンの実の木》

ハワイの民話を読みまして、短くておもしろい話をひとつ。

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題名 : The Breadfruit Tree 《パンの実の木》

むかしむかし、"Ku"という名の神さまが、ハワイにやってました。

ハワイの娘と結婚し、長く暮らし、大家族を築きました。

彼は妻に"神"であることは言わず、他の人たちと同じように畑仕事をして暮らしていました。

農作物が実らない時がやってきました。 

どこの誰も十分な食べ物を得られません。

"Ku"の妻も子どもたちもお腹ぺこぺこです。

"Ku"は彼らがかわいそうになりました。

彼は妻に言いました。

「私は長い旅に出て、家族のために食べ物を得ることができる。 ただし、二度とここへは戻って来れなくなる。」

最初、妻はをれを聞き入れられませんでした。

しかし子どもたちがお腹を空かして泣く声を聞いて、ついには夫の旅立ちに同意しました。

夫は庭に出て、妻に別れを告げ、「自分は地に入る。」 と言いました。

"Ku"は、頭で地面に立って、地面の中に沈んでいきました。

最初は頭と肩、そして最後には彼の全身が視界から消えました。

妻は毎日その穴を見て、涙の水をかけました。

ある日、芽が出てきました。

数日間でグングングングン伸びて木になり、家族は"Ku"が約束した食べ物を得たのです。

得た食べ物は、ブレッドフルーツです。 

妻と子どもたちはお腹いっぱい食べました。

実を取ることが出来たのは、家族だけでした。

他の誰かが実を取ろうとすると、木が地面に潜ってしまうのです。

でも後には、沢山の芽が育ち、友人や近所の人々の庭に分け与えられました。

こうして、"Ku"の贈り物で、彼の人々は守られたのでした。

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